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さいたま市「見沼田んぼ」で新規就農(就農4年目)。夫婦二人で有機農業してます。
by windvalleyfarm

来訪者

もう11月も残り僅か。何と早いことか!
そしてついこの間まで、まだ暖かさを感じていた皮膚感覚も毛穴が縮こまるような「寒さ」を感じるようになってきた。団地の清掃局長さんから、「もう落ち葉(←堆肥の主原料)がけっこう出ましたよ~」の連絡と同時に、もう脳はすっかり「冬モード」を指令してきている。そして僕は返す。
「やだな、ふゆ」 と。

今日は午前中、明日のお店(赤羽)へ卸す分の収穫を済ませ、午後は元研修先(田中農園)の
後継ぎをしている若き2代目、和仁さんと今年の研修生M君24歳が畑へ来られる。比較的綺麗に(?)植わっている畑、まだ枯れ草に覆われたまんまの畑など点在する数箇所の畑を案内し、感想を聞くと、「思っていたより、きれいに整備されている。」と和仁さん。以前に来てもらった時があまりにも草がひどい状態だったから、そう言ってもらえたのだと理解する。

タマネギの植えつけを少し手伝って貰いながら、現在の畑の状態や作物の様子を聞き、田中農園ファミリーのことを聞きながら、当時の研修生だった頃の気分に浸る。当時もタマネギ植えを田中農園の家族とうちら研修生3名でやったっけ。冷たい北風がびゅうびゅう背中に当たり、寒さを堪えながらやってた記憶が甦る。自分にとっては「タマネギ植え=寒い」という感覚なんだな。話しは尽きず、あっという間に(4時半には)暗くなったので、近くの珈琲館に寄り、熱いコーヒーを飲みながら、話しの続きを。というかほとんど雑談か!?

ただ、今までの有機農業を支えてきた生産者と消費者の「提携」というものが、崩れてきている。という話しが印象に残った。全くゼロから有機農業を普及しようと頑張ってきて、現在、有機農産物が当時よりはお店やネットなどで比較的手に入れやすくなるなど、その成果が少し上がってきた結果、「提携」というものの存在意義が薄れてきたのだとしたら、それは皮肉な結果なのか、それとも時代の流れなのか…。

いずれにしても、有機農業は新たなステージに立っているのではないかと思う(特に販売面で)。そして自分はこれからその恩恵を預かりながら、いち生産者としてもっともっと自然の声に耳を傾け、作物に生かしていきたいと思う。僕の考えている本当の百姓になる道は遠く険しい。まだまだ全然これから。そして一つ一つ。心を込めて。

でも、新米百姓、まずはもう少し安定させないとね。
by windvalleyfarm | 2007-11-27 22:22 | 日々のこと
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